2021年度の北総線動静
イベント・グッズ等の展開
定例の北総ウォークについては,春季(第45回)が4月24日~5月30日,秋季(第46回)が10月16日~12月12日に開催された。開催形式は昨年度を踏襲し,期間内に指定されたコースを歩くもの。いずれも都心直通30周年記念を冠した冠事業として実施され,春季については新柴又駅から矢切駅(笑がおの湯矢切店)までを戸定歴史館経由の「松戸コース」と道の駅いちかわ経由の「市川コース」の2コースで設定,秋季については新鎌ヶ谷駅からファイターズ鎌ケ谷スタジアム経由で松飛台駅(リブレ京成松飛台店)までのコースが設定された。また,10月23日~11月23日の期間で,東葉高速線開業25周年と北総2期線開業30周年を冠した「東葉・北総アニバーサリーウォーク」が開催され,東葉高速線八千代緑が丘駅から京成バラ園,北総花の丘公園を経由して千葉ニュータウン中央駅に至るコースが設定された。
矢切ビールまつり等の定例イベントについては昨年度に引続き開催されなかったが,11月27日及び12月4日には千葉ニュータウン中央駅ラッチ外コンコースにおいて「鉄道&バスグッズ販売会」が開催され,北総鉄道関係のグッズ販売が行われた。
グッズについては,7月15日付で北総所属車両5形式のイラストをあしらった「携帯スプレーボトルホルダー(500円)」を発売。このほか2期線開業30周年記念として,記念ヘッドマークをあしらった「ヘッドマークアクリルコースター(500円)」,800形と3400形を除く歴代各車種の写真をあしらった「クリアファイル(200円)」が発売された。
昨年度に引続き,京成トラベル主催のツアーも実施された。当年度においては印旛車両基地での撮影会を主体とした「北総車両大集合!北総・印旛車両基地見学ツアー」が企画され,7月25日及び9月26日の2回にわたって催行された。内容は2回ともほぼ同様で,7300形,7800形,7500形,9100形,9200形の各車種を留置線に並べた撮影会だった。なお,いずれの回も7800形はラインナップに含まれず,車両運用の都合で北総所属車両によって運転される一部列車が京成所属車両による代走となった。
2期線開業30周年に関連したイベントとしては,千葉ニュータウン中央駅最寄りのイオンモール千葉ニュータウンの開業15周年との併催で,7月22日から8月15日の期間で「夏休みわくわく北総鉄道祭り」がイオンモール千葉ニュータウン内で開催された。イベントに参加した子どもが制作した北総線にちなんだ風鈴の展示のほか,会社創立から今日までの出来事を振り返る「北総鉄道ストーリー展」,開業当時の列車運行図表や記念乗車券,歴代車両の鉄道模型などが展示された。
会社創立50周年関連では,定例のカレンダーについて会社創立50周年を冠した「北総鉄道カレンダー2022(1,000円)」を10月9日から発売。社内募集した歴代車両の写真を採用した壁掛け形となった。記念ロゴマークは運賃値下げに関するプレス発表にあわせ11月19日から公表され,1月1日初電から駅係員及び乗務員の名札下に記念ロゴマークのバッジが装着されている。また,社史などを含む特設サイトを1月28日に公開し,3月28日には「北総線クイズ」が追加公開された。なお,「北総線クイズ」上級編では,2006年7月に7001号車を西白井に搬入した際の7264以下4両との併合写真が公開されている。

△「北総トレインボックス」告知ポスター
沿線では,3月1日より7000形をあしらった箱に提携店舗ごとの商品を詰めた「北総トレインボックス」が沿線各店舗で発売されたほか,3月26日からは沿線10店舗において指定メニューを食べるスタンプラリー「北総グルメラリー」も開始された。「北総トレインボックス」及び「北総グルメラリー」では,一部店舗において北総の会社創立50周年を記念した限定メニューが用意されているほか,割引券に会社創立50周年に対する祝辞が盛り込まれている例もある。なお,「北総グルメラリー」で押印可能なスタンプは北総所属車両の絵柄で,対象店舗(全10店舗)に7300形・7500形・9100形・9200形・9800形いずれか1形式のスタンプが割り当てられている。対象店舗が複数あるイデカフェ,マクドナルド,ケンタッキーフライドチキンについては,いずれも店舗毎にスタンプやスタンプ台の色が異なっている。(すなわちイデカフェを3店舗回ってもスタンプは重複せず景品交換できる)。