活動報告

よもやま話

2021年度の北総線動静

非常はしごの搭載
9100形車内に設置された非常はしご

△9100形車内に設置された非常はしご

緊急時の車外脱出用として非常はしごが当年度より北総所属車両の客室内にも搭載されるようになった。北総所属車両においては,先頭車両の正面貫通扉から非常はしごを用いて脱出することが可能な構造となっているが,このほかにも側扉を開放して座席をスロープ代わりに使用し脱出することも可能である。ところが昨今の直通他者においては,手すり付の非常はしごを客車内に備え付けることで座席を使用せずに側方への脱出を可能としており,北総所属車両においてもこれに倣った格好となった。

非常はしごは先頭車両に各1本が備え付けられ,片持ち式座席の7500形及び9200形は腰掛下,それ以外の車両は網棚上に収容箱が設けられている。9月中旬に施工された9118編成を皮切りに設置が始まり,当年度においては7308編成,7501編成,9118編成,9118編成,9201編成の5編成に新設されたほか,12月から運用開始した7838編成も非常はしごを搭載した状態で貸借されている。

非常用設備案内の掲出
#2ドア横に非常設備案内シールが掲出された9100形車内

△#2ドア横に非常設備案内シールが掲出された9100形車内

9100形用に新規制作された「K-1」シール

△9100形用に新規制作された「K-1」シール


車両に備え付けられた非常用設備の設置位置を図示する案内シールが12月中旬から北総所属車両にも掲出されるようになった。シールは従前から京成所属車両に掲出されていたものと同一意匠で,9100形を除いて車内の構造は京成所属車両に準じているため,シール自体も9100形以外は同一品を使用している。9100形についてはオリジナルの「I」,「J」,「K」が書き起こされた。

掲出は12月に運用開始した7838編成が最も早かったが,これは貸借前の京成所属車両の頃に既にシールを掲出していたためで,該編成のみ全ての側扉横に掲出がある京成仕様の掲出方である。他の編成は#2ドア横のみに掲出してあり,掲出方については北総独自の仕様となっている。

防護用品の設置
9100形乗務員室に設置された防護用品

△9100形乗務員室に設置された防護用品

年度末より北総所属車両の乗務員室内に防護用品袋が搭載されるようになった。他事業者において客車内での事件等が複数発生しているところであり,緊急時に備えて防護用品を常備したものと推察される。防護用品袋に収容されている物品の詳細は明らかでないが,同様の取組みはJR等他事業者でも行われており,暴力行為からの防御を念頭に置いた防護盾や刃物に対する防御を目的とした耐刃手袋等が含まれると考えられる。