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北総線よもやま話1903
2019年3月の北総線よもやま話。このよもやま話は将来的に四季報として纏めていく前段階の落書きコーナー。
今回は2018年度末ということで,書くタイミングを逃した案件もおさらいしてみましょしょしょ。
40周年
今年は「北総第1期線開業」から40周年。少し前にも40周年って言ってなかった?という人は「会社創立」40周年と勘違いしている。
なんのこっちゃって話だけど,1979年3月に北初富~小室間の北総第1期線…つまり北総線がこの世界を走り始めて40年になりましたよって話。
開業日の3月9日にあわせて同日から7500形3編成にヘッドマークが掲出されている。寸法などの基本仕様は春まつりでお馴染みのヘッドマークと全く同じ。7500形が選ばれた理由はプレスリリースにある通り,開業時に導入した7000形の後継車だから。
そんな設定よりもむしろ気になるのは,この時期にヘッドマークを出してしまうと春まつりと掲出時期がモロに被ってしまうこと。北総において7500形は会社の顔ともいえる最新形式であり,仮に今年も春まつりヘッドマークがあるとすれば7500形に貼らないというのは考えがたいよね。どうするのかねー
同日にはヘッドマーク電車のほか記念乗車券も発売された。「開業○周年」の記念乗車券といえば,過去には20周年の際にVHS付乗車券だったり,30周年の際には硬券乗車券セットだったり,なかなか気合の入ったものが企画されてきたものの,今回は目立った特徴のない3枚綴の記念券だった。
1期開業区間のニュータウン3駅を発駅にしていて,それぞれの駅にまつわる社内蔵の写真をあしらっている。西白井が緑,白井がベージュ,小室が青になっているのは,開業当時に決めた「駅カラー」に即したもの。今もこの3駅の本屋は駅カラーを踏襲した色で塗られているけど,記念券の色は開業当時の指定色に沿っているため若干色味が違っている。粋だね~。
そして驚くべきことに,そもそもの部数が少なかったんだろうけど,大町が割と早い時期に完売。大草原。
しかし,開業20周年では記念ビデオ,30周年では「春まつり号」の運転と頑張ってきたわけだけど,40周年はヘッドマークと記念券だけ???ってのは思わなくもないかなあ。それと「開業」だの「創立」だの事あるごとに祝ってるから祝いすぎてわけわからんね。少しでも増収につながるなら悪いことじゃないけど。
DSR準備改造つづく
先月のよもやまとか単発記事でも紹介した北総車のデジタル列車無線(DSR)準備工事が2月いっぱい続いた。7501編成に続いて施工されたのは9201編成で,2月末までに改造を終えて営業運転に復帰している。
9200形の基本設計は7500形と共通としているものの,製造年が6~7年ほど後なのでベースとなる設計が京成3000形8次車相当なのね。てなわけでビミョーに7500形と艤装が違う箇所もあるのだけど,今回のDSR化においてはそこまで7500形と違う点もないし…と優先順位低め(わら
年度中に施工されたのは7501編成と9201編成の2本のみ。残る11本(うち京成施工4本)は次年度以降って感じかなー。
両形式とも準備工事施工によって記号番号に変更があったのかは掴めていない。ようやく車両のページに2018年度当初の記号番号を記載したものの,DSR機器が本設されれば間違いなく先頭車の記号番号は変わることになるので,また調べ直さないとねー
7828編成こわれる
どうやら3月に入って早々7828編成で車両故障があったらしい。保護動作の後に車両交換があった。これ自体は年に何度かあるし,騒ぎ立てるほどの事態ではないのだけど,2日に運用復帰していたので早速外見上の確認だけしてみた次第。
故障の当該は7827号車だった。VVVF装置の3つ並んだパワーユニットのうち最も左側(南方)にあるU相が予備品と思しき別のものに交換されていたのね。
7300形や7800形に搭載されているRG633Aという機種はパワーユニットのみマンセルN1,それ以外はマンセルN6で塗られているのが標準。ところが京成で実施している定期検査ではパワーユニットを塗り直さないので,ここはいつも茶色く汚れたまま。新品が毎年のように供給されていた時代はとうに終わっているので,パワーユニットだけが黒く目立っていた姿も過去の話…なーんて状況で7827号車の「それ」が黒かったら気になるじゃんねー。
よくよく見てみると若干汚れている。かつてはなにかの車両で使っていたものを洗浄・整備して予備品にしていたんだろね。といってもRG633A搭載車が1両たりとも廃車になっていない以上,そんな出物なんてあるわけもなく,おそらくはAE100形で使っていた姉妹機種RG630Aの転用と見るべきかなあ。。
ヘルプマーク掲出開始
プレスリリースにもあったように15日から北総車各編成の優先席側窓にヘルプマークステッカーの掲出が始まった。といっても北総線内ではもう見慣れた存在だったよね。なにせ都交所属車両に貼ってあったもの。
掲出位置はマタニティマークの真下。北総車の優先席事情については割愛するけど,マタニティマークをふくめて各形式のステッカー掲出位置は統一されていない。とりあえず「マタニティマークの真下」ではあるのだけど,そのマタニティマークが各形式バラバラだからあえてどこって書くのは難しい。。。
車内側から掲出しているため,基地に入庫してきた時点で貼りまくった模様。とくにジグを使った形跡もなく,編成内すべて斜めに貼っているメチャクチャな編成もある。
東松戸新トイレ竣工
けっこう大事だと思うんだけどプレスリリースもなく竣工してしまった。昨年末から工事が続いていた東松戸改札内3Fコンコースの新トイレが25日に竣工。
電気室の横にあったこれまでのトイレは1990年度の駅開業時に供用開始したもの。この当時の東松戸といえば暫定1面2線でまだコンコースも今ほど広くなかった時代である。2面4線の本設時には別の場所に移すことを見込んでいたのかはちょっと調べきれていないが,後に移動円滑化対応で設置された多機能トイレだけコンコースの高砂方にぽつんとあって些か不親切ではあった。今回,男女トイレともに多機能トイレと隣接する場所に移設されたので,トイレが一纏まりになって動線がすっきりした。
ちなみに多機能トイレのある側…上りホーム側(海側)が女性用で,自販機コーナーのある反対側…下りホーム側(山側)が男性用トイレ。
乗車位置目標が更新される
上屋のない箇所を中心に経年劣化で剥離してしまっている事例を過去の記事でも取り上げてきた乗車位置目標がついに更新された。
といっても2011年度から導入した乗車位置目標と同じものを貼ったのではなく,デザインこそ従来のままであるものの,表面の滑り止め加工がさらに強化された新仕様に変更されている。
新仕様の乗車位置目標は剥離の深刻だった駅を中心に施工が進んでいて,牧の原や小室,白井,西白井などが既に貼り変わっている。
2017年度の一時期だけ試用された多言語対応の乗車位置目標については,今回のデザインに反映されなかったことをみれば…ボツかな。
MX-7券売機の8化改造がすすむ
消費増税対応で2013年度末にSX-5が全廃となって以降,北総の券売機といえばMX-7かMX-8の2機種だったのね。SX-5廃止のときに券売機の整理をした関係で,矢切・西白井・白井の3駅はMX-7のみ,それ以外の駅ではMX-7が1台ないし2台とMX-8が1台という構成になっていた。MX-7もMX-8も日本信号のマルチ券売機で,MX-8のほうが新しい。両者の違いとしては,監視カメラがついたこととか,投入口の周りが光ることとか,テンキーの配置が違うとかとかとか。
ところが,1月から2月にかけてMX-7の1台がMX-8に「改造」されてしまった。改造できんのか…ってまずそこからなんだけど。しかも,従来のMX-8からマイナーチェンジされていて,テンキーが大型化していたり,上部パネルの意匠も変わっている。レジ部に限っては動作音も異なっているし,ICカードの利用履歴を出せば分かるけど券紙の幅いっぱいに印字されるように印字面積も広くなっている。
券売機そのものの入れ替えもあった。それまで定期券対応の「青」しかなかったMX-8に非対応の「緑」が登場しているのはそのため。
ちなみに日医大だけは改造の対象から外れている。大人の事情ってやつか…
詳細は会員向け単独記事を参照されたし。
セブン銀行ぞくぞく
これは放置してたら年度末になっちゃった案件でもう少し早く書いても良かったかな(わら
北総線各駅でセブン銀行ATMの設置が増えている。18年度は秋山,日医大で供用開始。日医大はありがたいね…コンビニ遠いし。
ゴミ箱の設置見直し
3月に入って各駅のゴミ箱事情に変化が。これまで北総線各駅のゴミ箱といえば「カン・ビン」,「新聞・雑誌」,「その他のゴミ」の3種に分かれていたのだけど,このうち「カン・ビン」が廃止されて2種に減った。
意図するところは正直ようわからんけど,ホーム・コンコースで各1箇所になるように設置場所や数も見直されている。まったくわからん。