No.117ダイヤのはなし

投稿:2015-11-19/カテゴリ: よもやま話

更新頻度増やしたい詐欺じゃんね。数年前までバカみたいに更新してたのがウソのようだね。

というのは置いておいて(先送り),さてダイヤ改正の詳細が出ましたねという話。

んー,なんだろうね。散々みんなが語り尽くしてたから敢えて書くこともないのかな。

公式の目玉としては平日夜間の下り特急運転とかその辺を挙げてるけど,結局急行も残ってるんだよね。

京急のモーニング・ウィングと北総下り特急といった感じでトンネルの両端で通勤時間帯に新たな優等が出てきたと纏めるべきなのかな。

 

一応ダイヤの概観をつらつら書きながら眺めていこう。

平日朝~日中

平日ダイヤにおける朝~昼にかけての変更は殆ど無いものの,朝の下り列車に一部変更が確認できる。

といっても,No.116-3の第781H列車が消滅した代わりに第801T列車がその10分前に追加されている,というような感じで,変わったからどうだといった程度の印象しかない。この時間帯は朝ラッシュの終わりに一気に車両が戻ってくる時間帯であり,そんなに人が乗らない時間帯に数分間隔で列車が来る「超輸送力過剰状態」なので,多少列車が無くなろうと増えようとそこまで気にならないが,撮影する側は一喜一憂する話なのかもしれない。

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△朝のN特急の送り込み回送。たまに急行灯点きで来ていた。

忘れがちなのは,朝の上りN特急の送り込みで走っていた回送3本(627N・631N・733N)のうち,第627N列車と第733N列車の2本が営業列車に格上げされた点であろうか。平日朝に見られたN回送は第631N列車の1本のみとなり,夜間の回送と合わせても定期N回送は3本にまで減っている。…そう言っても牧の原から医大までの下り普通が増えたところで大多数の利用者は気にも留めないだろうから,あんまり騒ぐような話でもないことに変わりはない。

平日夜間

公式がプレスで謳う目玉がどれも夜間ということもあり,大きく変わったのは平日夕方以降である。

新設される下り特急4本は北総線内20時台以降であり,上野から来るアクセス特急と組み合わせると,青砥以北の北総線方面優等列車は約30分に1本というなかなか便利なダイヤを提供してくれている。特急が走り始める時間より前はアクセス特急が約30分に1本走っているため,夜間の特急30分ヘッド化が達成されたといっても良いのだが,その影でしぶとく急行3本も存続している(下表参照)。


/列番
急行
1657H
急行
1863T
急行
1707T
ア特
1909K
特急
1863H
始発三崎口西馬込三崎口上野三崎口
高砂18:5619:2519:5420:0420:46
新鎌19:0919:3820:0720:1820:57
牧原19:2419:5320:2121:12
日医==19:5720:2520:3121:16

/列番
ア特
2005K
特急
2051Tb
ア特
2107K
特急
2115T
特急
2201T
始発上野西馬込上野羽空羽空
高砂21:0421:3321:5822:3023:37
新鎌21:1521:4522:1022:4223:49
牧原21:5922:5624:04
日医21:2922:0322:2523:0024:08

優等については別記するが,それ以外の点では20時台に押上行の第2056T列車が目につく。これは後述する特急の救済として走る押上始発の普通列車への送り込みを兼ねている列車である。また,No.116-3ダイヤで存在した第2276H列車普通三浦海岸行が消滅しており,北総方面からの三浦海岸行は休日第2168H列車のみとなった。

下り特急

言わずもがな,下り方面に特急が走るのは,これまでの「ほくそう春まつり号」を始めとした臨時列車を除けば初めてということになる。先日,印旛車両基地にて行われた基地公開イベントにて,留置中の5300形が「特急印旛日本医大」表示で展示されていたが,これの伏線と見て良いだろう。

さて,4本の下り特急は,1863H・2051Tb・2115T・2201Tという内訳になっており,始発駅はそれぞれ三崎口・西馬込・羽空・羽空で,全て印旛日本医大行として運転される。

押上や高砂で北総線方面の普通と接続するダイヤになっており,通過駅に対する救済が図られている。特徴的なのは,これらの救済列車の一部は押上始発として設定されている点で,第2157T列車(青砥・高砂で第2051Tb列車より乗換可能)や第2309K列車(押上で第2201T列車より乗換可能)がその例として挙げられる。押上始発の北総方面行列車は,No.116ダイヤで当時の第2321N列車として設定され,ほそぼそと深夜に1本だけ走っていた。今回の救済列車の設定によって,新ダイヤでは押上始発の北総方面行列車が3本に拡充される結果となった。

第2309K列車といえば,これまで上野始発の第2209Ka列車が高砂で仕立替して第2209Kb列車となり印西牧の原へ向かうという「上野発」の北総普通列車として知られてきたが,今回の件で押上始発に変更されたため,新ダイヤでは上野発の北総普通列車は土休日の第2201Ka列車→第2201Kb列車のみとなった。

下り急行

特急が運転される前の18時~20時台には,何やかんやで急行が3本残されている。いずれもアクセス特急の10分前を走るダイヤであり,存在意義は正直微妙なところだ。

新柴又に対する協定は10年の時限協定と言われており,急行の存続が何を意図したものかは正直分かりかねるところだが,北総の純粋な優等列車としての運転を考えればアクセス特急に丸投げもできず,だからといって特急化には本数過剰で…といったところだろうか。どちらにせよ,もはや急行に1993年の運転開始時のような華々しさは無く,全滅も秒読みといったところまで減便されてしまったのは事実で,今後の北総優等は特急に専念することになるだろう。

3本の急行は,1657H・1863T・1707TのH1本T2本体制である。押上線内は全て普通扱いとなり,いわゆる「快速急行」は新ダイヤでは見られない。下り北総急行の京成線内優等運転は2002年のNo.110ダイヤから行われてきたが,ここにきて再び全列車が押上線内普通に戻された。つまり,先行する普通を追う急行は,どんなに頑張っても1分50秒しか差を詰めることが出来ない鈍足優等となった。

下り北総急行といえば,かつては久里浜発や三崎口発のロングラン列車が混じっていたが,ここ数年の改正で西馬込発を中心とする体制に切替えられてきた。ここ最近は,最初の1本が羽田空港発,あとは西馬込発といった感じで運転されてきた。しかし,今回の改正では一転し,第1657H列車と第1707T列車の2本が三崎口発として設定された。三崎口発のH台急行はNo.110-2の頃に第1855H列車・第1963H列車として走っていたため,実に12年ぶりの三崎口発北総急行復活である。なお,H台の北総急行自体はNo.115の頃に第1993H列車(後に第1973H列車となる)として最近まで残っていた。

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△せっかく快速幕入れたのに。5年で終了してしまう北総車快速

結果的に北総優等列車は急行3本特急4本の7本体制となり,過去最大規模の優等運転が実現している点は新ダイヤの特筆すべき点だろう。しかし,北総車の優等列車は朝の特急3本を除けば皆無となり,他社の車両に華の優等を寝取られてしまったのは悲しい話である。といっても北総優等列車の北総車割合は変動的なので,数年すれば北総車急行や特急が見られるかもしれない。快速はもう無理かもしれないけど。

その他

土休日については,ほぼNo.116-3を踏襲しており,大きな変更点は無い。

平日・土休日通しての変化となったのは,都心方面の最終列車が印西牧の原始発に短縮された点であろう。平日の都心終は第2328T列車で印西牧の原23:09発金沢文庫行,土休日は第2346T列車で印西牧の原23:09発西馬込行として運転される。これまで印旛日本医大からの都心方面終電は23:06発であったが,前述の変更により,「北総線列車に限れば」平日は22:53発(第2244T列車普通西馬込行),土休日は22:38発(第2220T列車普通金沢文庫行)に大幅に繰り上がった。

とはいえ,この繰り上げは「北総線列車」に限った話であり,実際はアクセス特急を利用することで印旛日本医大の終電問題は解決されている。本件の都心終の牧の原始発化は,成田スカイアクセス線の上り終電繰り下げに伴うもので,これまで都心終が印旛日本医大を出ていた時間帯には,繰り下がった最終アクセス特急が運転されている。よって,印旛日本医大から都心方面に向かう場合は,23:05発の第2210K列車アクセス特急上野行が終電となる。これに乗れば千葉ニュータウン中央以降で続行の第2328T列車/第2346T列車に乗り継げるという算段のようだ。

しかし「北総線列車」という考えは,北総線ダイヤを見る上で重要な視点である。都心終の運転区間を短縮することは,つまるところ当該区間の運転本数削減になるため,この代替列車が新設されているのだ。それが,印旛日本医大23:08発の平日第2314T列車/土休日第2332N列車普通印西牧の原行である。先の第2210K列車から乗換えることで印西牧の原利用者にも利便を…ということのようだが,逆を言えば,これまでの感覚でアクセス特急を印旛日本医大で降りてしまうと,あとは印西牧の原行か矢切行しかやってこない。くれぐれも降りる駅には注意したい話である。

N運用

北総車の運用についてだが,下り特急があるわけでもなく快速急行からも追いやられ,なんだか地味さが強化されている。

運用自体の大きな変化は無く,平日13運用4657.0キロ(±0運用・▲164.4キロ),休日9運用4788.8キロ(±0運用・+16.4キロ)といったところだ。

停泊についてもNo.116-3と同じで,医大泊は平日39N/土休日27N→平休21N,矢切泊は平日25N(2)・休日25N→平休23Nに流れる。

主な変更点としては,以下の点が挙げられる。

いずれもだからなんだといった程度の変更点にすぎないのだが,敢えて書くならば平日第1723N列車は,京急線内でエアポート急行高砂行という新たな組合せを見ることができる。

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△いちおう節電ダイヤの頃に走っていたこともある。

この組合せ自体は,かつての節電ダイヤ時に新鎌ヶ谷以北が区間運休となっていた平日第1831N列車を品川までエアポート急行高砂行として運転していたため,初めてというわけではない。しかし,なんとなくイレギュラーな感じだった組合せが定期列車で拝めるようになるということで,第1827N列車のエアポート急行青砥行とともに京急側での珍列車となりそうだ。

 

気付けばダイヤ改正まで残り僅か。成田スカイアクセス線開業以降,これまでの改正・修正は日中パターンの改善に力点が置かれてきたが,今回いよいよ夜間ラッシュ時にもメスが入った。都心とニュータウンを結ぶ動脈としての意義から,都心アクセスの強化が図られた形となったが,それがどのように成果をあげるのか。近年成長著しい2期線沿線にとっては若干物足りないダイヤかもしれない。今後の2期線の扱いや,速達列車としての地位を確かなものとした特急列車の扱いに注目しながら,ダイヤ改正後の動きを見守っていきたいものである。