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小室・印西牧の原間C-ATS化
中間閉そく区間を対象として2018年度より実施されている自動列車停止装置の更新工事において,6区間目にして最後の切替となる小室・印西牧の原間のC-ATS化が2月14日早朝に完了した。当該区間の切替によって,北総線は京成高砂・印旛日本医大間の営業線全線がC-ATS化され,一号型ATSの使用区間は車両基地入出庫線の一部区間など非営業区間に残るのみとなった。以下に当該区間における現地工事や切替前後の記録を紹介する。
現地工事の記録
中間機器室(千葉ニュータウン中央)
小室・印西牧の原間の中間機器室は千葉ニュータウン中央駅起点方の線間に設けられた。機器室建設は2022年度から始まり,2022年10月頃から同年11月末頃まで土木基礎工事の後,建屋の建築工事が同年12月頃から同年度末にかけて実施された。また,本線敷から機器室までのケーブルおよび管路については,現場設備の本体工事にあわせて2024年度第3四半期までに敷設された。

△新設される機器室の土木基礎工事は2022年10月から始まった(2022.11.24)

△2022年11月末には型枠が外れて土木基礎工事が完了した(2022.11.26)

△工事期間中は現場に隣接するホーム端に資材置き場が設けられていた(2022.11.26)

△土木基礎工事に続き2022年12月からは建屋の建築工事が始まった(2022.12.28)

△屋根材や壁材が取り付けられて機器室の外観が見えてきた2023年初の様子(2023.01.15)

△2022年度末には空調や換気設備も設置され,機器室の建屋がおおむね完成した(2023.04.10)

△機器室から本線敷にかけて敷設中のトラフとケーブル(2024.10.19)
現場設備
小室・印西牧の原間の現場設備については,これまで同様に閉そく信号機に対するB点の敷設や,整合変成器等の現場機器を収容する器具箱の新設が行われた。
本体工事に先立ち,2021年度末には当時未施工区間だった新鎌ヶ谷・印旛日本医大間でB点敷設箇所等の測量が行われ,防護マクラギへの更換を要するマクラギに墨出しが実施された。B点敷設箇所に対する防護マクラギの挿入は,小室・千葉ニュータウン中央間は2022年度第4四半期,千葉ニュータウン中央・印西牧の原間は2023年度第2四半期までに完了した。
現地に設置する器具箱等の現場設備は,小室駅終点方の入出庫線予定地跡を資材置場として2023年度末までに搬入された。小室・千葉ニュータウン中央間では,付帯工事の完了した2024年度第1四半期から器具箱基礎の設置やケーブルの敷設が始まり,同年第2四半期からは整合変成器等を収容する器具箱本体やB点のループコイルが順次新設されていった。千葉ニュータウン中央・印西牧の原間はやや遅れて同年第2四半期から器具箱基礎の設置やケーブル敷設が始まり,器具箱本体やB点のループコイルの新設は同年第3四半期にかけて実施された。本体工事の工程は前回切替区間である小室・印西牧の原間のおおむね1年後ろであり,2024年度末までにB点標の整備が完了して現場設備はほぼ完成形となった。

△防護マクラギに更換するマクラギには2021年度末までに目印が記された(2022.04.08:千葉ニュータウン中央)

△小室・千葉ニュータウン中央間の線間に並べられた防護マクラギ(2023.02.19)

△2022年度末までに防護マクラギが挿入された小室・千葉ニュータウン中央間(2023.03.27)

△千葉ニュータウン中央・印西牧の原間の線間に並べられた防護マクラギ(2023.07.30)

△器具箱設置に向けた工事が始まった千葉ニュータウン中央・印西牧の原間(2024.05.26)

△器具箱の基礎が設置され,ケーブル敷設が進む小室・千葉ニュータウン中央間(2024.07.20)

△器具箱の設置が進む小室・千葉ニュータウン中央間(2024.09.23)

△器具箱基礎やケーブルの敷設が進む千葉ニュータウン中央駅付近(2024.10.19)

△器具箱が設置され始めた千葉ニュータウン中央・印西牧の原間(2024.12.15)

△B点標が設置された小室・千葉ニュータウン中央間(2025.03.14)

△B点標が設置された千葉ニュータウン中央・印西牧の原間(2025.03.14)
切替前の区間を見る
切替前においては,下り線は小室駅終点方のKT内方でC-ATS→一号型ATSに,千葉ニュータウン中央・印西牧の原間下り1閉そく信号機内方のXTで一号型ATS→C-ATSに切替が行われていた。上り線はC-ATS→一号型ATSが印西牧の原駅構内起点方の32T内方,一号型ATS→C-ATSが小室・千葉ニュータウン中央間上り1閉そく信号機内方のYTでATSの切替が行われていた。

△上り線の一号型ATS切替地点:印西牧の原構内32T内方(2025.03.14)

△印西牧の原駅を出発し一号型ATS区間に進出する上り列車(2026.02.11)

△上り線のC-ATS切替地点:小室・千葉ニュータウン中央間上り1閉そく(2025.03.14)

△下り線の一号型ATS切替地点:小室駅終点方のXT内方(2025.03.14)

△下り線のC-ATS切替地点:千葉ニュータウン中央・印西牧の原間下り1閉そく(2026.01.04)
確認列車の運転
切替に際しては新鎌ヶ谷・印西牧の原間で確認列車が運転された。前回切替の新鎌ヶ谷・小室間と同様に切替当日早朝の運転とされ,使用車両は99N運行の7501編成だった。確認列車は前日夜に車両基地を出庫して印西牧の原#3に留置,当日早朝に新鎌ヶ谷・印西牧の原間を1往復する行路で運転され,運転に支障する印西牧の原#3の所定留置車両は車両基地留置に変更された。

△前夜に車両基地を出庫し牧の原#3に据え付けられる99N:7501(2026.02.13)

△翌朝の確認列車に備えてホームに留置される7501編成(2026.02.13)

△牧の原滞泊が北総車2本体制だったアクセス開業前を彷彿とさせる光景(2026.02.13)

△確認列車としてC-ATS化された切替区間へ進出する498N:7501(2026.02.14)

△確認列車として切替区間を往復し牧の原に戻ってきた599N:7501(2026.02.14)
切替後の区間を見る

△ATS切替標が撤去された印西牧の原構内32T境界(2026.02.14)

△印西牧の原駅を出発し切替区間に進出する上り列車(2026.02.14)

△B点標の目隠しが撤去された小室・千葉ニュータウン中央間(2026.02.14)

△ATS切替標が撤去された小室・千葉ニュータウン中央間上り1閉そく(2026.02.14)

△ATS切替標が撤去されコンクリート柱のみが残った小室駅終点方XT境界(2026.02.14)

△C-ATS化された小室・千葉ニュータウン中央間谷田駅予定地付近(2026.02.14)

△ATS表示器「C-ATS」表示で千葉ニュータウン中央駅に到着する下り列車(2026.02.14)

△ATS切替標が撤去された千葉ニュータウン中央・印西牧の原間下り1閉そく(2026.02.14)