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乗車券類:ほくそうパッスルカード発行一覧

「ほくそうパッスルカード」のあらまし

パスネットとほくそうパッスルカード

ひところまで,鉄道のプリペイドカードといえば自動券売機で乗車券を買い直すものだったが,1990年代に自動改札機が普及するようになると,切符を買う手間を省き,改札機を通すことでカード代金から運賃を差し引くことが可能となった。ストアードフェア(SF)システムの始まりである。
最初期は事業者ごとに独立したシステムであったが,次第にシステムの共通化がなされるようになり,「共通乗車カード」という新たな利便を享受できるようになった。そして,2000年に首都圏の民鉄を中心として誕生したのが,共通乗車カード「パスネット」であった。

もともと事業者ごとにシステムを持っていたこともあり,パスネットという名称は共通乗車カードの総称,システム全体を指す名称として用いられた。北総では,自社で発行するカードに対して「ほくそうパッスルカード」という名称を与え,これを自社のSFカードシステムの名称として用いた。他社では,パスネット導入以前から持っていた自社のシステム名称をおおむね引き継いだ。

ほくそうパッスルカードの体制づくり

パスネットシステムの導入を前に,北総線各駅にはSFカード対応の券売機(日本信号SX-5)が設置された。改札機は従来のものを使用したが,これは同時1枚投入しかできない代物であり,北総線の運賃体系から残額不足が多発するパスネットの利用には些か不親切なものであった。それに追い打ちをかけるように,当時の北総線は自動精算機の設置率が著しく低く,2枚投入対応の改札機や精算機が整備されるまでは不便な状況が続いた。

カードの購入は,前述の対応券売機もしくは駅窓口での購入が主であったが,即売会や北総本社での郵送購入も可能だった。カードは数百~数万枚を1ロットとして制作され,特に初期にはロットごとに絵柄を変えることで,北総沿線のPR媒体としての効果を狙っていたようだ。カードは大きく3種類あり,500・1000・3000・5000円の額面を発行時に選択できる汎用タイプ,額面が固定された固定タイプ,さらにテレホンカードなどのように企業や個人からの特注で制作されるオーダーメイドタイプがあった。これらは,カード裏面に記されるカード番号から判別が可能で,北総ではそれぞれ最初の文字がG,B,Eとなっていた。

カード絵柄の変遷

ほくそうパッスルカードは,前述のようにロットごとに異なる絵柄で制作されることが多かった。絵柄が変わる(ロットが変わる)ごとに,古くは季刊誌「ほくそう」,公式ウェブサイトの開設後は公式サイト上でも告知され,発売開始日と発行枚数を知ることが出来た。また,券売機にも装填している絵柄が掲示されていたので,絵柄を集めようと思えば無駄なく集められるカードだったと思う。

2000年度

導入初年度にあたる2000年度には,汎用柄2種類と記念券1種類の存在が確認できている。汎用柄のG02は開業からまだ日の浅かった印旛日本医大駅を背景にしたものである。この絵柄はGシリーズであるが,パスネット開始時の事業者合同セットにも額面固定タイプとして収録されており,Bシリーズとしても制作実績がある可能性が考えられる。また,年度末には都心直通運転開始10周年を記念した記念券も発行された。テレホンカードなどによく見られた手法だったが,北総もこの時からカードを記念券媒体として利用していく。

2001年度

2001年度には,シリーズ化した絵柄が登場。鉄道の日記念でまとめ売りされたこともある「四季シリーズ」がこの年の冬からスタート。また,年初には「七福神シリーズ」も柴又七福神でスタートする。

2002年度

前年度から続く「四季シリーズ」が春,夏,秋と発行されて完結。カードのロット番号は冬のG05から連番でG08まで。会社創立30周年記念で行われた児童絵画コンクールの優秀作品4点を絵柄に採用したG10~G13や,同じく創立30周年記念でヘッドマークを付けて走った7000形3編成を並べた絵柄のB02を発行。秋には沿線自治体を北から順に取り上げていく「北総電車の走る街シリーズ」がスタートしたほか,ゴルフトーナメントでの客寄せを狙った「サントリーオープン」シリーズもこの年に始まった。鉄道の日記念は,当時7050形の検査期限延長のために借り入れていた3400形を京成車の代わりとして出演させた「乗入車両大集合!」。また,ほくそう春まつりはこの年からパスネットでも宣伝するようになった。

さらに,2002年の日韓ワールドカップに合わせて5月に英語版パスネットを発行。事業者ごとに1000円(水色)・3000円(オレンジ)・5000円(緑)から券種を選んで発行するものだったが,北総のロットはB01B025で,1000円券(水色)のみの発行だった。B01というロット自体は2000年度の都心直通運転10周年で存在しているが,そちらはB01B013で別ロット扱い。北総発行分で頭3桁で判定できないのはこの2種だけのもよう。

2003年度

昨年度に完結した「四季シリーズ」が今度は1枚で春夏秋冬を入れた柄として登場。また,引き続いて「北総電車の走る街シリーズ」が発行された。秋に発行されたG25はG02以来のオリジナル汎用柄で,印旛車両基地に9100形・7300形・9000形・7000形を並べたもの。G24のサントリーオープンとG26市川市のツナギとして使われたが,この年に発売された鉄道の日記念カレンダーにも500円券として封入された。G28は微妙に沿線から外れる中山競馬場のクリスマスイルミネーションの宣伝。続くG29は当時矢切駅を中心にロケに協力した映画「ゴジラ・モスラ・メカゴジラ 東京SOS」の宣伝で,G28とほぼ同時並行で発行された。また,年末に廃車となった7050形の引退記念パスネットB07は北総で最初の引退記念カードだった。年度末には公団線開業20周年記念カードB08も発行されたが,北総線開業25周年など色々と節目の年だったことでこの年の春まつりのカードは無し。

2004年度

「四季シリーズ」が年度の変わり目でリニューアル。2002年度より続いた「北総電車の走る街シリーズ」は,この年の6月に出たG33葛飾区で完結。滑り込みで社名変更までにシリーズが終わった。

7月の北総鉄道への社名変更に際しては,硬券入場券セットに加えて,B10「さよなら北総開発鉄道」,B11「はじめまして北総鉄道」のセットを発売。B10とB11はそれぞれ表面右下の社名欄が車両の社名板になっているデザインで,裏面の発行事業者名もB10は北総開発鉄道株式会社,B11は北総鉄道株式会社とされている。社名変更後には汎用柄のリニューアルも行われ,2003年度から使われるようになったデフォルメ電車キャラクターと路線図を組合せたG34が発行された。また,パスネット各社局共通の絵柄として存在した各社局の車両をあしらった共通汎用柄もリニューアルされ,G35として発行された。

鉄道の日記念は昨年度のB06「北総7000シリーズ」と対になるB12「北総9000シリーズ」。また,鉄道の日記念を称してはいないが,同時期より社内蔵の古い写真を使った額面固定柄が出るようになり,この年にはB13「北総7000形&新京成500形」,B14「北総7150形&都営5200形」を発行。年度末にはB15「印西牧の原駅開業10周年」とB16「ほくそう春まつり2005」をダブル発行。

なお,「七福神シリーズ」はネタ切れなのか再び柴又七福神に戻る。

2005年度

この年から「四季シリーズ」は作られなくなる。シリーズものも新規に起こされることはなくなり,ロットが捌けてくると昨年度に制作したオリジナル汎用柄のG34を重版して対応するようになった。

昨年度より続く社内蔵写真シリーズは春先のB17「北総7150形&京急600形」で終了。記念券はこまめに出しており,夏にはB18「印旛日本医大駅開業5周年」,秋にはB19「公団2000形→9000形」を発行している。

年度末に登場した7500形は15年ぶりの新造車ということもあり,B20で額面固定の記念カードを発行するにとどまらず,G45でオリジナル汎用柄としても起こされた。

2006年度

2006年度になるといよいよ新規絵柄も下火となり,オリジナル汎用柄G34の重版と,パスネット共通汎用柄で済ませるようになった。パスネット共通汎用柄は毎年どこかしらの事業者で新車導入による車両絵柄の変更や事業者の新規参入があったため,絵柄がころころ変わっており,この時点で5種類目の絵柄になっている。

年度末にはパスネットに代わる交通系ICカード「PASMO」がサービス開始。パスネットの発行自体は翌年度まで続くが,この時点でパスネットは事実上の終了といえる雰囲気だった。同じく年度末には7000形が引退したため,オリジナル汎用柄にG53「さよなら7000形」が登場。PASMOの影響でロットの捌けが悪くなり,駅によっては最末期までこのロットが残っていた。

2007年度

昨年度導入の「PASMO」の影響は大きく,それまで毎年8~10ロット出ていたGシリーズもこの年には3ロットしか制作されていない。秋には長らく続いた「サントリーオープンシリーズ」の最終作G55「サントリーオープン2007」が発行され,これが一般発行分最終ロットになった模様(まだある?)。Gシリーズとしては,7000形引退後に発行された写真集に付属したG56「ありがとう7000形」が最終ロットになっていると思われる。

発行一覧

発行年度ロット名称備考
2000G01不明共通汎用柄?
G02オリジナル汎用柄印旛日本医大駅と7000形
B01B013都心直通運行10周年記念7300形
2001G03共通汎用柄
G04特急デビュー2001/9/15ダイヤ改正
G05Winter2002四季シリーズ冬
G09柴又七福神七福神シリーズ2002
2002G06Spring2002四季シリーズ春
G10児童絵画コンクール1印旛日本医大駅と9100形
G11児童絵画コンクール2どうぶつの森駅と7000形
G12児童絵画コンクール3印旛日本医大駅(水彩画)
G13児童絵画コンクール4印西牧の原駅
B02創立30周年記念7000形3並び(ヘッドマーク付)
B01B025日韓W杯共通英語柄1000円券のみ
G07Summer2002四季シリーズ夏
G14北総電車の走る街 印旛村北総電車の走る街シリーズ(第1弾)
G15サントリーオープン2002サントリーオープンシリーズ
B03不明
B04乗入車両大集合!鉄道の日記念2002
G08Autumn2002四季シリーズ秋
※初版には誤植あり
G16北総電車の走る街 印西市北総電車の走る街シリーズ(第2弾)
G17北総電車の走る街 本埜村北総電車の走る街シリーズ(第2弾)
G18いんざい七福神七福神シリーズ2003
G19北総電車の走る街 船橋市北総電車の走る街シリーズ(第3弾)
B05ほくそう春まつりほくそう春まつり2003
2003G20北総の四季四季シリーズ2003
G21共通汎用柄小田急・京成等が新型車に
G22北総電車の走る街 白井市北総電車の走る街シリーズ(第4弾)
G23北総電車の走る街 鎌ケ谷市北総電車の走る街シリーズ(第5弾)
G24サントリーオープン2003サントリーオープンシリーズ
G25オリジナル汎用柄車両基地4並び
B06北総7000シリーズ鉄道の日記念2003
G26北総電車の走る街 市川市北総電車の走る街シリーズ(第6弾)
G27千葉ニュータウン中央駅千葉ニュータウン中央駅とジャスコ千葉ニュータウン店
G28中山競馬場クリスマスイルミネーション中山競馬場
G29ゴジラ・モスラ・メカゴジラ 東京SOSゴジラ
B07さよなら7050形
G30しろい七福神七福神シリーズ2004
B08小室⇔千葉ニュータウン中央間開業20周年記念2000形ヘッドマーク付
2004G31北総の四季四季シリーズ2004
G32北総電車の走る街 松戸市北総電車の走る街シリーズ(第7弾)
B09北総線開業25周年
G33北総電車の走る街 葛飾区北総電車の走る街シリーズ(第8弾)
B10さよなら北総開発鉄道北総開発鉄道最終発行 B11とセット
B11はじめまして北総鉄道B10とセット
G34オリジナル汎用柄社名変更後 電車キャラクター路線図
G35共通汎用柄北総鉄道版 営団・横高対応
B12北総9000シリーズ鉄道の日記念2004
G36サントリーオープン2004サントリーオープンシリーズ
B13北総7000形&新京成500形社内蔵写真 開業間もない小室駅
B14北総7150形&都営5200形社内蔵写真 京急川崎駅
G37柴又七福神七福神シリーズ2005
G38不明
B15印西牧の原駅開業10周年開業間もない印西牧の原駅と7000形
B16ほくそう春まつりほくそう春まつり2005
2005G39オリジナル汎用柄G34重版
G40不明
B17北総7150形&京急600形社内蔵写真 八ツ山
G41共通汎用柄東葉高速など絵柄変更
B18印旛日本医大駅開業5周年開業記念装飾の9100形と印旛日本医大駅
G42サントリーオープン2005サントリーオープンシリーズ
G43オリジナル汎用柄G34重版
B19公団2000形→9000形鉄道の日記念2005
G44印西七福神七福神シリーズ2006
B207500形デビュー
G457500形B20の汎用タイプ
B21ほくそう春まつりほくそう春まつり2006
2006G46共通汎用柄
G47オリジナル汎用柄G34重版
G48不明
G49サントリーオープン2006サントリーオープンシリーズ
B227500形鉄道の日記念2006
G50不明
G51不明
G52不明
G53さよなら7000形
2007G54不明
G55サントリーオープン2007サントリーオープンシリーズ
G56ありがとう7000形駅発売なし
特注E05千葉ニュータウン熱供給株式会社