北総線における運転時分の設定

2018年4月7日公開・ 最終更新

運行計画と基準運転時分

鉄道事業者は多くの関連法令に則って鉄道事業を運営しているが,その法令の一つである鉄道事業法と,鉄道事業法の規定に基づく鉄道事業法施行規則において,列車の運行計画を定めることが謳われている(鉄道事業法第17条・鉄道事業法施行規則第35条)。

これらの法令を根拠とする運行計画を設定する上で重要となる考え方が,運転理論と称される理論である。運転理論とは,車両性能や線路条件などを考慮しながら,合理的で経済的な運行を実現するための理論をいう。そして,運転理論によって算出される運転曲線をもとに決められる計画上の駅間所要時分が運転時分である。

運転時分は列車運行の基準となるものだが,北総線においては列車運行図表(ダイヤグラム)の左側に種別ごとの基準運転時分が掲載されている。とはいえ基準運転時分はあくまで計画上の最小所要時分であり,必ずしもすべての列車が基準運転時分のとおりに運行されることはない。なぜなら,混雑時間帯(ラッシュ時)には乗降に要する時間が長くなることから停車時分を多く見積もる必要があるだけでなく,平時においても運転線路によっては分岐器などの速度制限により運転時分が伸びることもあるからだ。

この記事の続きは会員向けに公開しています。
会員登録するログインすると全文を閲覧できます。