2015年5月17日公開・ 最終更新
北総所属車両(北総車)の運用範囲といえば,今でこそ南は羽田空港・西馬込から北は印旛日本医大までに限られているが,古くは新京成線への乗入れによる松戸・小室間での運用に始まり,路線の延伸にあわせて運用範囲が拡大の一途を辿っていた時期があった。最も運用範囲が広かった時期には,その南限は京急逗子線新逗子(現在の逗子・葉山)駅に至っていた。
ところが北総車の新逗子乗入れがあった時代において,わずか1往復の一時的なものではあるが,北総車が京急久里浜線の末端・三崎口駅に乗入れたことがあった。北総車の運用範囲における最南端の記録である。それは今から30年前――1993年5月17日,月曜日のことだった。