2015年3月1日公開・ 最終更新
2010年度以降に増備された3000形7次ロット以降の車両に搭載された自動放送変換器だが,2012年度に3000形8次車ベースで導入された9200形にも搭載されているのでちょっくら紹介。
自動放送装置概要
自動放送装置は3000形の7次車以降と9200形に搭載されており,変換器は乗務員室C側のベンチボード上にある。あくまで変換器は自動放送装置に指令を出す装置であり,音声等が記録された自動放送装置本体はC側ベンチボードに格納された伝送装置の上部に取付けられている。なお,自動放送装置は2017年度より3000形6次車以前と3700形にも搭載されたが,基本的な機器構成は同一で,機器の位置のみ若干異なっている。
自動放送装置の機能は大きく分けて2種類ある。1つは,一般的に「自動放送」として認知されている,走行状態を検知して次駅放送などを流すものだ。自動放送装置は成田空港線での使用を目的に導入された装置であることから,この形態の「自動放送」は,アクセス特急(・エアクセス特急)の上野/押上~成田空港間のみ動作する。動作は設定器で当該種別を設定しているかで特定されており,それ以外の種別(普通など)では自動放送の動作は行わない。また,放送は当初,音声データが上野/押上から成田空港(もしくはその逆)の全区間を通して運転する列車にしか対応しておらず,高砂止まりなどでは自動放送が流れなかった。2016年度より京成車のみ音声データのバージョンアップが行われ,高砂止まり・押上止まりでも音声が流れるようになった。このほか,南行列車で自動放送の音声データを持つ行先は,