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公開日:2018年3月25日

駅務機器:北総線の歴代自動券売機の一覧

歴代機種一覧

単機能機(日本信号・東芝)

1979年の北総1期線開業時に導入された機器で,日本信号製。 デザイン・ポリシー研究会で77年頃より検討されてきた案を元に作られた。 当初の案では、出口側へ5度傾けた鋸刃状の設置が検討されたが,実際には一直線に並べて配置された。外観は「入口系は緑」という約束色に基いて緑色を採用。これが今日までの券売機の配色に影響していると思われる。

紙幣は投入不可で,硬貨は100円・50円・10円の3種類別々に設けられた投入口から投入する。投入された硬貨は投入口下部にある覗き窓から枚数を数えることが出来る設計だった。

券売機は各駅に新京成線区間用と北総線各駅区間用それぞれ2台ずつ導入されたため,各駅に10台近く券売機が存在していた。北総1期線各駅の券売機周りが広いのはこの名残である。

なお,公団線区間に当初導入された券売機はこれとは別の東芝製の物であるが,運賃別なのは北総のものと同じ。

多機能機(日本信号)

北総1期線開業時に導入した単機能機は,閑古鳥が鳴くような利用頻度の中で劣化だけが進んだこともあり,1985年度より各駅1台の多機能機に更新された。1985年度のものと同一品かは不明だが,2期線開業時にも多機能機が各駅に導入され,京成・都営・京急・新京成と当時直通運転と連絡運輸を行っていた各者に対応する券売機となった。

紙幣は1000円札のみ対応。カード対応のユニットが入っていないので,切符しか出せない。回数券は対応しているものと対応していないものがあった(当初は概ね各駅に対応機1台,非対応機1台を配置)。

デザインは単機能機を踏襲しながらも,路線ごとに色を割り当てる思想がここで登場。北総は白,京成はオレンジ,都営は黄色,京急は青,新京成は黄緑であった。

パスネット導入のため,回数券非対応機はSX-5で置換えられ,その後残った回数券対応機もパスモ対応のMX-7を導入したことで順次姿を消した。しぶとく残った新鎌ヶ谷も2009年度に代替され完全廃止。

新多機能機(日本信号)

末期には矢切や白井などごく限られた駅にしか無かった貴重な機種で,多機能機の回数券非対応機を対応機へ置き換えるために1996年度より導入された。

自動券売機としては北総初の傾斜式で,操作性が大幅に向上した機種である。さらに,5000円,10000円札の高額紙幣への対応も北総初であった。

通常時は上部のディスプレイに発売可能な券種が表示されるようになっている。

MX-7の導入によって2009年度までに置換えられ,現存しない。

SFカード対応機(日本信号SX-5)

パスネットへの対応を機として2000年前後に各駅へ設置された機種。導入から10年になろうとしていた多機能機の回数券非対応機との置換えで導入されたが,一部の駅では純増となった駅もあった。また,印西牧の原駅開業までは東芝製券売機を使用してきた公団線各駅は,印旛日本医大駅開業後にこの機種へ統一された。

外見は新多機能機に近いが,機能面ではかなり向上している。SFカード対応ユニットの追加,土休日回数券や昼間回数券への対応,複数枚発売時の大人小人の組合せ発売に対応,2000円札への対応などが主な点である。

乗車券への磁気エンコード方式は,新京成以外がF2F,新京成線連絡がNRZ-1だった。なお,新京成線では,2013年度の改修によって,新鎌ヶ谷駅乗換改札以外の改札機(新京成所有のオムロン機)でNRZ-1方式の乗車券に非対応となったため,この改修が行われた日以降,北総線内のSX-5は全機で新京成線連絡券の発売を停止した。この措置は,同年度末までにMX-8券売機を導入してSX-5を置き換える前提で行われ,予定通り2013年度末を以って各駅からSX-5は撤去された。機番は1から順に振られていた。

マルチ券売機(日本信号MX-7)

△どちらもMX-7

2006年度末のパスモ導入によって交通系ICカード対応の券売機が必要となったが,当初は導入が間に合わず,日本信号製のチャージ機CH-7iで暫定対応していた。マルチ券売機MX-7は,チャージ機CH-7iの機能を兼ね備えた券売機であり,パスモ導入に対する対応の一環として2007年度末に導入されたものである。

SX-5から増えた機能として,交通系ICカードへの対応に加え,定期券の発行機能が挙げられる。また,北総導入分の機種ではSFカード対応機能を省略しているが,京成導入分の機種にはこの機能があるようで,成田スカイアクセス線開業後に印旛日本医大駅へ設置されたアクセス線券売機(京成所有の51号機)にはパスネットの標記がある。

外見上の特徴としては,大型のカラーLCDタッチパネルを接客部・係員操作部ともに装備していることが挙げられよう。化粧パネルはSX-5以前の黄緑色から青色に変わったが,これは定期券発行機能の有無を示すもので,2011年度以降に定期券発行機能を切ったMX-7が導入された際には,SX-5と合わせた黄緑色の化粧パネルとされている。なお,定期券発行ユニットを持たない機種はSX-7として別の品番が与えられているが,北総においては全てMX-7である。前述の黄緑色のMX-7は,あくまで定期券発行機能をオフにしているだけで,処理部自体は存在しており,4月などの繁忙期に定期券発行機能を開放することがある。また,2014年度に券売機を純減とした白井と西白井では,青色のMX-7を黄緑色に変更している(既存の青色のMX-7から定期券機能をオフにして黄緑化→定期券非対応のSX-5を玉突き代替)。

この機種から券紙ロールの装填が変わり,従来の縦切りから横切りになった。また,設定した時刻になると自動的に連絡きっぷなどの発売機能をオンオフするようになっている。機番は35から順に振られているが,新規導入時から黄緑色のMX-7は+10した機番で区別される。

接客部のタッチパネルは当初,初期画面で乗車券の線区を選ばないといけなかったが,2013年度末のソフト改修によって,初期画面では北総線・成田スカイアクセス線・羽田空港2駅の発券画面を表示するように改められた。

△ソフト改修後の初期画面

△黄緑色のMX-7でも定期券発売は一応可能


マルチ券売機(日本信号MX-8)

2013年度に老朽化したSX-5の代替のために導入された新型マルチ券売機で北総最新機種。MX-7の次世代機であるが,接客面での目立った改良点はあまりなし。細かく見れば,硬貨投入口が拡大して角度がついたことで硬貨を投入しやすくなっていたり,ICカード処理のレスポンスが向上していたりするが,劇的に変わった機能というほどでもない。

当初は全機が定期券発行対応機として導入されており,外見はMX-7を踏襲して青色だった。監視カメラが付いたことで化粧パネルの雰囲気が若干変わっているのと,テンキーの位置が変わり,投入口周りが光るため,こちらも印象が若干違う。機番はMX-7と異なり01から振られる。

券売機を削減した矢切,白井と西白井には無い。


△先行改造された新柴又は「発売中」に英語表記がない

2018年度第4四半期に新柴又~印西牧の原間各駅のMX-7をMX-8に改造した際に,原則として改造機種を定期券発売機としたことから,従来から定期券発売機であったMX-8は非発売機に改造された。

この改造によってパネルが黄緑色となり,とりわけ上部パネルにおいては北総ロゴマークなどを配置した新たな意匠に変更されている。非発売機に改造されたのは,新柴又,北国分,秋山,松飛台,大町,小室,印西牧の原の計7機。

マルチ券売機(日本信号MX-8・改造機種)

2018年度第4四半期に新柴又~印西牧の原間各駅のMX-7について各駅1機をMX-8に改造したもの。改造時点でのMX-8最新仕様に揃えられていて,2013年度末に導入した上記MX-8とは細部の仕様が異なっている。

外見上の主な違いとしては,上部パネルに表示される「発売中」表示に英語「AVAILABLE」が追加されたこと,後方確認用のミラーがあること,レジ部のテンキーが大型化したことなどがある。レジ部に搭載されているICカードユニットは2017年度第4四半期に導入した精算機AX-8と同様に全国交通系ICカード相互利用に対応したものであるが,接続する上位機器の都合か2018年度末時点では従来どおりパスモ・スイカのみ対応に留められている。このほか,釣り銭など各種ユニットの構造が変更されており,動作音も従来のMX-8と異なるほか,印字ユニットについては従来よりも印字幅が広い。

券売機の機番は改造前のMX-7から引き継がれている。2018年度の改造では各駅35号機を対象としており,改造後もすべて35を名乗る。

△定期券発売対応の改造MX-8(中央) 左が従来のMX-8

△改造MX-8はテンキーなどの細部が異なる



新京成マルチ券売機(オムロンV7)

△北総のMX-7と肩を並べる新京成V7

2013年度に新鎌ヶ谷駅に配置された新京成所有のマルチ券売機。もと薬園台駅3号機で,2013年4月1日から新鎌ヶ谷駅1号機として稼働している。新京成所有の券売機のため,北総の駅にある唯一のオムロン製券売機である。新鎌ヶ谷駅で新京成線の定期券が買えない問題への対応として設置された。同駅の定期券発売所は北総のもので,北総線発着に限られる。新京成線は新鎌ヶ谷駅以外各駅で券売機による定期券購入が可能であり,新鎌ヶ谷駅だけ買えないことを問題視した格好だ。

こうした経緯もあって券売機の機能は定期券発売機能に特化しているが,通常時はこれに加えてICカードへのチャージも可能である。また,新京成では障害者割引乗車券を係員の操作のもと券売機で発売しており,同駅でも申し出によって購入可能である。この際,通常時オフにしている普通乗車券の発売機能をオンにして対応するため,これを係員がオフに戻し忘れた時に限って普通乗車券も購入可能である。機番は01。