創立45周年記念 北総線ヒストリー・アーカイブ「北総線45年のあゆみ」
1970年代:ニュータウンに大志を抱き
1980年代:困難を乗り越えて
1980 (昭和55年) |
8月10日 | 鉄道友の会 7000形を1979年度ローレル賞に選定 …同日受賞記念式典(小室駅)・記念列車運行(7002編成) |
日本サインデザイン協会 第14回SDA賞に北総開発鉄道を選定 …選定理由「美しく豊かなコミュニケーションと快適な環境を求めて」 |
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1981 (昭和56年) |
3月18日 | 運賃改定 初の運賃値上げ(16.8%・初乗り120円) |
3月27日 | 高砂〜新鎌ヶ谷間の工事施工認可の再延長を申請 →3月30日運輸省認可(新期限:1982年度末) |
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3月末 | 累積赤字100億円突破 銀行団・自治体等による経営支援はじまる | |
10月1日 | 宅地開発公団・日本住宅公団の統合改組により「住宅・都市整備公団」発足 | |
11月14日 | 北総線ダイヤ改正(2号ダイヤ) …日曜日・祝日に休日ダイヤが導入される |
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1982 (昭和57年) |
5月 | 第2期線(高砂〜新鎌ヶ谷間)の工事施工認可を申請 →8月31日運輸省認可(工事完成期限:1987年度末) |
5月31日 | 「新東京国際空港アクセス関連高速鉄道に関する調査報告書」発表 …北総線をルートに含む「Bルート」が報告書内に盛り込まれる 2期線建設を救った空港アクセス鉄道千葉ニュータウンの足として開業した北総1期線ですが,続いて予定していた2期線の建設は, 自社の経営悪化に加え,ニュータウンの入居率低迷により,目処が立たない状況でした。 この調査報告書は,そんな最中に発表されたもので, 北総線はこれにより「空港アクセス線候補生」という将来の可能性を見出されました。 これがお墨付きとなり,北総2期線の建設にGOサインが出されたのです。 |
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葛飾区 北総第2期線建設着手に際して交通対策特別委員会を設置 …葛飾区内の建設を高架方式とする北総側との技術論争がはじまる 技術論争となった「北総鉄道問題」葛飾区内の建設方式をめぐっては,北総・鉄建公団は当初より高架方式を表明し, 一方の葛飾区側は,緑地保全や住環境整備を理由に地下方式での建設を要請してきました。 北総・鉄建側は,「矢切方の線形をふまえて江戸川を渡河するには,葛飾区内地下建設は技術的に不可能である」として, 葛飾区側の要請を断ってきました。この「技術的に不可能」であるかどうかが問題の争点となり, 両者は長い間技術論争に身を投じ,2期線建設は停滞することになります。 |
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1983 (昭和58年) |
1月31日 | 運輸省 北総第2期線を鉄建公団工事対象(P線)に認定 →2月17日鉄建公団と工事協定締結 |
2月23日 | 第2期線(高砂〜新鎌ヶ谷間)の工事着手届を提出 | |
3月17日 | 運賃改定 平均10.3%値上げ(初乗り130円) | |
秋 | 北総第2期線用地買収開始(約14万平方メートル) | |
11月24日 | 住宅・都市整備公団鉄道2000形入籍 →同月末より試運転開始 |
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1984 (昭和59年) |
1月19日 | 住宅・都市整備公団鉄道2000形 新京成線内初入線 …新京成〜北総〜公団3者による運行体系が確立 |
3月19日 | 住宅・都市整備公団鉄道第1期線(小室〜千葉ニュータウン中央間)開業 同日ダイヤ改正(北総3号ダイヤ・公団1号ダイヤ) …北総開発鉄道・新京成電鉄との3者相互直通運転を開始 …同日より公団2000形の営業運転を開始(北総管理委託) |
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7月18日 | 北総開発鉄道第2期線起工式 …紙敷・秋山・栗山の各地区にて工事着工 |
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11月 | 「新東京国際空港アクセス関連高速鉄道」にBルート案が採択される |
1985 (昭和60年) |
3月20日 | 運賃改定 平均9.4%値上げ(初乗り150円) |
3月末 | 経営悪化が深刻に →第2期線全面開業を断念し,高砂〜北国分間の単線開業方針を固める(他区間凍結) 「開発鉄道」の壊れた両輪経営悪化が深刻化したこのころ,北総は経営支援の条件として,事業の見直しを迫られました。 代償として決断したのは,不動産事業の廃止(1990年度撤退)。 北総にとって,不動産事業とは鉄道事業と対をなす社業の両輪であり, 不動産事業で開発した沿線に鉄道を通すことをモデルとしていました。 北総開発鉄道の「開発」とは,まさに不動産事業による沿線開発を示したもの。 悲願の都心直通の代償は,社名に背くほどの大きな決断となりました。 |
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7月11日 | 運輸政策審議会 目標年次2000年の鉄道整備構想を答申(第7号答申) →北総線・公団線を延伸した成田空港アクセスルートが「整備すべき路線」に盛り込まれる |
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11月30日 | ダイヤ改正(北総4号ダイヤ・公団2号ダイヤ) …同日より北総線内8両編成の運転開始(新京成車両) …列車番号記号「N」が使われ始める(「回」および「試」は廃止) |
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1986 (昭和61年) |
2月7日 | 北総開発鉄道・鉄建公団 「北総鉄道問題」の交通対策特別委員会にて,葛飾区内北総線地下化は技術的に可能であると認める →4月17日 葛飾区議会へ「北総鉄道問題」陳謝 →5月13日 葛飾区内陳情者にも「北総鉄道問題」陳謝 |
9月 | 公明党 葛飾区議会にて高架方式の建設容認派に転じる 葛飾区 北総線の区内高架方式建設の容認を採択 「北総鉄道問題」のゆくえこの年の2月,北総と鉄建は葛飾区内の地下建設は可能であると認め, 長きに渡った技術論争は北総・鉄建側の敗北というかたちで幕を下ろしました。 しかし,いざ地下方式での建設に舵を切るかと思われたこの年の9月区議会で, 地下派だった公明党が高架派に転じ,高架方式での建設が容認されてしまいました。 区側との争いはこれで幕引きとなりましたが,反対派区民はこれに納得せず, 以降は反対派区民と北総・鉄建・区による紛争に変ぼうしていきました。 |
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12月 | 北総・鉄建・葛飾区の3者間による環境保全協定を締結 | |
1987 (昭和62年) |
4月1日 | 鉄道事業法(昭和62年12月4日法律第92号)施行 同日地方鉄道法廃止 |
1988 (昭和63年) |
葛飾区民と北総の間に北総線環境問題連絡調整委員会を設置 | |
2月5日 | ダイヤ改正(北総5号ダイヤ・公団3号ダイヤ) | |
3月11日 | 第2期線(高砂〜新鎌ヶ谷間)の工事施工期限の延長を申請 →3月29日運輸省認可(新完成期限:1990年度末) |
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3月18日 | 北総線直通の新京成車両から釣掛車が撤退 | |
4月1日 | 鉄道事業法に則り,住宅・都市整備公団鉄道区間の事業区分を変更 …住宅・都市整備公団鉄道は同区間の第三種鉄道事業者となる …北総開発鉄道は同区間の第二種鉄道事業者となる 路線名を2者で統一し「北総・公団線」に変更 公団区間発着の特定運賃制度を制定する |
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12月4日 | ダイヤ改正(北総6号ダイヤ) | |
1989 (平成元年) |
「北総鉄道問題」に対する環境対策内容が決定 対策を不服とした一部住民団体が鎌倉公園を不法占拠し抗議 その後自主退去するも,住民団体は建設工事の仮処分を申請 |
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1990 (平成2年) |
1月8日 | 運賃改定 平均6.8%値上げ(初乗り160円) |
11月以降 | 北総・公団車両を増車・8両編成化 | |
「北総鉄道問題」に対する環境対策内容の強化 住民団体による仮処分申請の取り下げ 「北総鉄道問題」が妥結に至る |
1990年代:都心直通運転の開始
1991 (平成3年) |
1月28日 | 第2期線(高砂〜新鎌ヶ谷間)竣工 以降,習熟試運転・増備車両の回送搬入を開始 |
2月7日 | 1号線直通車両関係五者会議・第18回三者車両部会(現・車両部会)開催 …北総車両が一号線直通車両の一員として加わる →3月15日 「1号線直通車両の申し合わせ事項改訂に関する確認書」締結 |
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2月25日 | 北総・京成・都営・京急4者間で連絡運輸契約を締結 →2008年3月15日 新連絡運輸契約に切替え |
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北総線内の列車無線使用バンドを全線で「地下」に統一 | ||
3月30日 | 北総第2期線(高砂〜新鎌ヶ谷間)開業記念式典(東松戸駅) …鉄建公団より施設所有権を譲受(譲渡額:約1141億円) |
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3月31日 | 北総開発鉄道全線開業 …千葉ニュータウン中央駅にて出発式挙行 ダイヤ改正(7号/101号ダイヤ) 北総・京成・都営・京急の4者相互直通運転を開始 …京成・都営車両の北総線内営業運転開始 …北総・公団車両の東京都・神奈川県内営業運転開始 7300形(2編成)・7150形(2編成)・800形(1編成)営業運転開始 運賃改定 平均7.4%の値上げ(初乗り170円) …公団線特定運賃制度を廃止 同日付で不動産事業を廃止し,鉄道事業(旧・鉄道部)専業となる |
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夏 | 季刊誌「ほくそう」創刊
「北総線PR作戦」の展開悲願の都心直通運転を果たした北総線でしたが,いざ蓋を開けてみると,利用者は想定の半分以下という悲惨な状態でした。 急遽,社内で利用者増加に対する取組みがはじまり,「北総線PR作戦」と題した利用誘致活動がこの年の夏以降展開されました。 社員総出での沿線へのチラシ配布にはじまり(91年6月),季刊誌「ほくそう」の創刊(3.5万部),都内小学校への遠足誘致(80校)など 考えうる限りの周知活動を行い,1992年度には前年度比35%の利用改善につなげています。 今では季節の風物詩となった「ほくそう春まつり」や「矢切ビールまつり」は,この一環としてはじまったものです。 |
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8月7日 | ダイヤ修正(8号/101-2号ダイヤ) | |
1992 (平成4年) |
5月 | 北総・公団 公団2期区間(千葉ニュータウン中央〜印旛松虫間)鉄道事業免許(北総2種・公団3種)取得 |
7月1日 | 800形(1編成)を廃止(新京成電鉄に売却) | |
7月8日 | ダイヤ改正(102号ダイヤ) 新京成電鉄との直通運転を廃止 →代替として7150形4両編成による区間列車を運行開始 暫定乗入線(北初富〜新鎌ヶ谷間)廃止 |
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7月 | 駅コンコースの無料貸出を開始 | |
9月 | 公団2期線(千葉ニュータウン中央〜印旛松虫間)工事施工認可 | |
11月27日 | 公団2期線1区間(千葉ニュータウン中央〜印西草深間)工事着工 | |
1993 (平成5年) |
4月1日 | ダイヤ改正(103号ダイヤ) …朝ラッシュ時間帯の急行運転(停車駅:新鎌ヶ谷以東各駅・矢切・新柴又・高砂)を開始 …京急車両の北総線内直通運転開始 |
1994 (平成6年) |
4月1日 | ダイヤ改正(104号ダイヤ) 土曜・休日ダイヤの設定開始(土曜日も休日ダイヤになる) |
夏 | 公団2000形電車を9000形に改形式 →8月26日 公団車両の車両番号9000代化が完了 →1995年3月9日 第20回車両部会にて申し合わせ事項を改訂 |
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7150形(7158以下4連)カラードア試験 |
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秋 | 「コスモス」ヘッドマーク電車運行開始 | |
11月以降 | 住宅・都市整備公団鉄道9100形電車(2編成)入籍 |
2000年代:「北総・公団線」から「北総線」へ
2010年代:空港アクセス路線として
2010 (平成22年) |
3月14日 | 成田新高速鉄道(成田スカイアクセス)竣工 |
7月17日 | 成田新高速鉄道(成田スカイアクセス)開業 ダイヤ改正(115号ダイヤ) …京成成田空港線列車(スカイライナー・アクセス特急)運行開始 運賃改定 自治体支援による平均4.9%の運賃値下げ(初乗り190円) 全駅に駅ナンバリングを設定(HS01:新柴又〜HS14:印旛日本医大) |
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2011 (平成23年) |
3月11日 | 東日本大震災罹災 …駅舎等の一部設備に損傷,以降も長らく節電対策がとられる |
7月1日 | 北総鉄道公式ウェブサイトリニューアル | |
2012 (平成24年) |
3月 | 旧・西白井検車区拡張部 用地整理 |
5月15日 | 矢切駅定期券発売所を閉鎖 →5月28日より当該箇所に「忘れものセンター」移転 |
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5月26日 | 会社創立40周年 記念コンサートを開催(白井市文化ホール) | |
5月末 | 矢切管内(新柴又〜東松戸)主管駅を東松戸に変更 管区名を矢切管区から東松戸管区に改称 |
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10月21日 | ダイヤ改正(116号ダイヤ) | |
2013 (平成25年) |
2月17日 | 千葉ニュータウン鉄道9200形電車を導入 →3月1日営業運転開始 |
4月 | 新白井変電所供用開始 | |
9月 | 京成電鉄本社移転に伴い,千葉ニュータウン鉄道株式会社の本社所在地を変更 …新本社所在地:千葉県市川市八幡3-3-1 |
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10月26日 | ダイヤ修正(116-2号ダイヤ) | |
2014 (平成26年) |
3月 | 全券売機を多機能型券売機に更新 …多機能型券売機の画面表示レイアウトを変更 全駅に運行情報ディスプレイを導入 |
4月1日 | 消費税率引上げに伴う運賃改定(初乗り200円) …ICカード利用時の運賃(1円単位)を導入(IC利用時初乗り195円) |
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11月8日 | ダイヤ修正(116-3号ダイヤ) | |
2015 (平成27年) |
3月22日 | 7260形電車全廃に伴い「さよなら7260形」イベント実施 →23日 7260形電車(1編成)廃止 →24日 7800形電車(1編成)導入(京成電鉄より3700形をリース) |
12月5日 | ダイヤ改正(117号ダイヤ) …夜間ラッシュ時間帯の下り特急運転開始 |
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2016 (平成28年) |
11月19日 | ダイヤ修正(117-2号ダイヤ) |
12月22日 | 北総鉄道公式ウェブサイトリニューアル | |
2017 (平成29年) |
3月17日 | 9800形(1編成)を導入(京成電鉄より3700形をリース) →23日より営業運転開始 |
3月22日 | 9000形全廃に伴い「さよなら9000形」イベント実施 | |
3月31日 | 新柴又・矢切両駅に発車メロディを導入 | |
4月28日 | 会社創立45周年 | |
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