北総線自動券売機・自動精算機の稼働状況調査

2018年3月29日公開・ 最終更新

2019年度調査結果

調査日:2020年3月20日

駅名種別番号機番機種駅名印字定期券発売地紋地紋の向き地紋の大きさ
新柴又券売機101MX-8新柴又なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
矢切券売機146MX-8※矢切なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
北国分券売機101MX-8北国分なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
秋山券売機101MX-8秋山なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
東松戸券売機101MX-8北総東松ありPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
336MX-8※なしPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
松飛台券売機101MX-8松飛台なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRピンク
大町券売機101MX-8大町なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
新鎌ヶ谷券売機147MX-8※北総新鎌なしPJRオレンジ
236MX-8※ありPJRオレンジ
335MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
西白井券売機136MX-8※西白井なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
白井券売機135MX-8※白井ありPJRオレンジ
236MX-8※なしPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
小室券売機101MX-8小室なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
千葉NT中央券売機左101MX-8千葉NT中なしPJRオレンジ
左235MX-8※ありPJRオレンジ
左336MX-8※ありPJRオレンジ
精算機01AX-8――PJRオレンジ
02AX-8――PJRオレンジ
印西牧の原券売機101MX-8印西牧原なしPJRオレンジ
235MX-8※ありPJRオレンジ
精算機――01AX-8――PJRオレンジ
印旛日本医大券売機101MX-8印旛日医なしPJRオレンジ
235MX-8※印旛日医ありPJRオレンジ
351MX-8※京成日医なしPJR濃ピンク
精算機――01AX-8印旛日医――PJRピンク

調査メモ

当年度の動静を振り返ると,前年度からの継続件名としてMX-7型自動券売機のMX-8型への更新が続けられ,上期中に北総・CNTとも全駅で自動券売機の更新を完了した。該施策の完了により,導入年次による若干の仕様差こそあるものの,北総線内で使用される自動券売機はMX-8型の単一機種に統一された。自動券売機が単一機種となるのは約25年ぶりではあるが,北総線における営業機器の歴史全体から見れば短期間のことであり,大半の期間で複数の機種を運用している。

その一方で,千葉ニュータウン鉄道(CNT)区間では自動券売機の削減も行われた。自動券売機の削減はこれまでも北総鉄道区間で幾度か実施されているが,当年度においてはCNT区間の千葉ニュータウン中央,印西牧の原で各1台の自動券売機が削減されている。その背景は明らかになっていないが,使用実態と資産運用を鑑みての判断だったのだろう。なお,新鎌ヶ谷でも新京成所有だったV7型機が廃止されているが,これは当年度6月に新京成線新鎌ヶ谷駅本屋の供用開始にあわせ,北総鉄道の駅業務受託が終了したことによる。

券紙の使用状況については,前年度と同様に標準化されたオレンジ色のPJRロールが自動券売機・自動精算機ともに使用されている。地紋の大きさが大小2種類あるのも前年度同様だが,その分布は前年度と異なっており,概ね駅によって大小が分かれている。これは駅毎のロール在庫状況に起因していると推測されるが,管区毎の偏りは認められない。また,前年度に小地紋だった機種が大地紋化される事例や,その逆となる事例など,地紋の大小に一定の法則性を見出すことはできなかった。

特異な事例としては,印旛日本医大の自動精算機においてピンク色の券紙が復活していることが認められた。地紋の印刷方向は縦向き(57mm幅ロールでカット方向に対し垂直に地紋を印刷している)で,2017年度調査時点を最後に確認されていない券紙である。すでに北総鉄道として発注する券紙ロールは57mm幅のオレンジ色(自動券売機・自動精算機用)もしくは青色(窓口処理機用)に統一化されているとみられ,ピンク色の該ロールは在庫限りということになろう。

北総鉄道では直近数年間で自動券売機,自動精算機,窓口処理機等の更新を終えているが,導入から約15年が経過した自動改札機の処遇をふくめ,今後の新規施策展開に注目したいところだ。